エンゲージメントストック導入事例のご紹介<P.Sインターナショナル様 >

御社の事業内容について簡単に教えていただけますか?


当社は社員数53名で、2016年4月に買収した企業です。主に海外の化粧品を輸入し、代理店やサロンに販売するBtoB事業を行っています。また、BtoC事業も、エル・インターナショナルの買収や自社製品の開発等により、一般消費者向けの販売も手掛けています。

さらに、クラスタイルというネイリスト養成の通学・通信教育事業を買収し、オンライン化を進めています。
ジニーという腸活のためのエステサロンも買収し、その教育を担うため、子法人、一般社団法人日本美腸協会の運営も手掛けています。これらを通じて、美容と健康の教育事業を展開しています。
デジタル&マーケティング事業部では、今後オンラインのBtoC販売を強化していく計画です。同事業部を中心に、エシカルな商品に絞り込んだプラットフォームを構築し、アマゾンの1/1,000の売上、つまり900億円、全社合計では1,000億円以上の規模を目指しています。

壮大な計画ですね。そんな中で、「エンゲージメントストック」を導入した背景を教えてください。


事業を拡大していく上で、ストックオプション(SO)は必要だと考えていました。しかし、これまでSOを付与しても、社員が辞めていくケースが多く、働く側にとって魅力のない仕組みだと感じていました。

社員がコントロールできない株価ではなく、累積営業利益の10%を配布する方法で、より社員のモチベーションを高められる「エンゲージメントストック」を導入しました。


導入前に直面していた具体的な課題は何でしたか?


無理に社員を団結させようとしても、なかなか結果が出ないという経験がありました。私たちは、社員には会社や組織のためではなく、自分や家族のために働いてほしいと考えています。

自己実現と会社の目標が一致していることが最も成長につながるので、その報酬を見合う形で提供できるSO的な仕組みが必要だと思いました。


他のソリューションと比較して「エンゲージメントストック」を選んだ理由は何ですか?


当初は信託型ストックオプションを検討していましたが、退職時の手続きの煩雑さやコスト、税金の問題があり、導入を見送りました。買収と同時にSOを考えていましたが、いつ上場できるかわからない中、SOは現実的ではないと判断しました。そこで困っていたときに「エンゲージメントストック」にたどり着きました。


「エンゲージメントストック」をどのような目的で利用されていますか?付与対象者はどこまで広げましたか?


3年間の累積営業利益の10%を配布する方法で、社員への還元を行っています。これにより、社員一人ひとりの努力が報酬に直接反映される仕組みを構築しました。

正社員だけでなく、長く働いている業務委託者やアルバイト・パートの方にも付与しています。会社にコミットしてくれている人を大切にしたいと考え、勤続年数と役職で傾斜をつけています。
長く働いている人を大事にし、会社の目標と社員の自己実現が一致していることを重視しています。


導入のプロセスについて教えてください。どのようなステップを経て導入が完了しましたか?


信託型ストックオプションを導入する予定でいたため、ベースの準備はできていました。そのため、「エンゲージメントストック」の実導入はスムーズに進めることができました。


実際に導入してからどのような変化がありましたか?導入後、社員のエンゲージメントやモチベーションにどのような影響がありましたか?

社員向けに説明したところ、喜んでくれました。ただ、3年後の累積営業利益に基づくため、現時点での実感はまだないのかもしれません。黒字化している事業部もありますので、毎月の営業利益が見えるシステムと連動させ、より実感を持てるようにしていきたいと考えています。
社員が自分たちの努力が報酬に直結することを理解し、モチベーションが向上したと感じています。今後、さらに効果が現れてくると思います。


導入後に提供されたサポートやサービスについて、満足していますか?

説明はきっちりしていただき、助かりました。社員への説明をもっと強化していただけると、より効果的だと思います。


導入を検討している他の企業に対して、どのようなアドバイスをしますか?

ストックオプションは多くの企業が検討しますが、上場時期が不透明な場合、社員が待ってくれるとは限りません。また、業績が良くても必ずしも高い株価がつくわけではなく、社員にとって貢献と対価がわかりにくい部分があります。

「エンゲージメントストック」は、自分たちの努力がそのまま報酬に反映されるので、社員のモチベーション向上につながります。


「エンゲージメントストック」を導入することで得られる最大のメリットは何だと感じますか?


比較的容易に導入できることと、助成金の活用が可能な点です。また、社員の努力が直接報酬に反映されるため、エンゲージメントが高まることも大きなメリットだと感じています。


今後、「エンゲージメントストック」をどのように活用していきたいと考えていますか?


今後は、毎月の営業利益と連動させることで、社員がより実感を持って働けるようにしていきたいと考えています。また、会社全体の目標達成に向けて、社員一人ひとりの自己実現をサポートしながら、事業を拡大していきたいと思います。